大人アスペルガーの診断方法

大人になってアスペルガー症候群だと気づいたら……。診断方法や向き合い方などをまとめていきます。

障害年金で生活できる?生活費を補う方法とは

障害年金で生活をしているという人は

生活費に不安を持つ方が多いのではないでしょうか。

 

障害年金を支給してもらっても

それだけで生活していくのはとても困難です。

 

障害年金だけでは足りない生活費を

家族にカバーしてもらえればいいのですが、

一人暮らしという場合は

自分で何とかしなければならない人も当然います。

 

障害年金をもらっている人は

どのように生活費をまかなっているのでしょうか。

 

障害年金だけでは足りない生活費

 

障害年金は年間に

 

1級で983,125円

2級で786,500円

 

が支給されます。

 

これは1カ月あたりで計算すると、

 

1級:983,125円÷12カ月=約81,927円

2級:786,500円÷12カ月=約65,541円

 

となります。

 

もし2級の障害年金をもらえたとすると、

仕事ができない場合は

1カ月約65,541円で生活しなければなりません。

 

家賃や水道光熱費、食費、日用品費、その他の費用など

 

どんなに節約をしたとしても

1カ月に約65,541円の生活費で暮らすことは

難しいですよね。

 

障害年金だけで生活費を補えないときは

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障害年金だけで生活費を補えないときは

働く方法と生活保護を受ける方法があります。

 

障害年金を受給しても

働くことは可能です。

 

実際に障害に配慮しながら

時短勤務でパートタイムで働いている人もいます。

 

このように

パートの給料と障害年金を合わせて

毎月の生活費を作ることで

ひとりでも自立して暮らしていくことができるのです。

 

ただ、障害により働けないという場合もあります。

 

そのようなときは

生活保護を受けると良いでしょう。

 

何らかの理由により働けない人は

生活保護を受給できます。

 

生活保護の支給にも条件などがあるので

詳しくは各地域の自治体に問い合わせてみましょう。

 

生活保護は持ち家がある

自家用車があるともらえないという地域もあるなど、

資産があるときは売却が求められます。

 

障害によって働くことができない

障害年金だけでは生活費が足りないというときは

生活保護も合わせて検討してみてください。

アスペルガーの障害年金申請について

アスペルガー症候群で仕事ができない場合は、

障害者年金申請を考える人もいるのではないでしょうか?

 

結果から話しますと、

アスペルガー症候群は障害者年金申請はできます。

 

ただ、アスペルガーの症状や生活状態によって

障害者年金申請が通過するかは

異なるということを知っておきましょう。

 

アスペルガー症候群の障害者年金申請について

 

アスペルガー症候群

・対人関係に障害がある

・特定のものに強く興味を持つ

などの特徴がある発達障害です。

 

対人関係の障害が強い場合は、

・相手の示していることを理解できない

・自分の考えを伝えられない

などの生きることに影響があるくらい

コミュニケーションをとる力がない人もいます。

 

また、特定のものに関心がある、

特定の習慣を必ず繰り返さなければならないなど

行動に強い障害が出ると

強迫障害などの二次障害を引き起こしてしまうこともあるのです。

 

アスペルガー障害年金申請は

これらの症状によって結果が決まります。

 

障害者認定をされても

受給できるかは異なるので

障害年金申請を行いたいときは

専門機関に相談に行ってみましょう。

 

障害年金申請の方法

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障害年金申請は基礎年金と厚生年金の2つがあります。

 

基礎年金は国民年金加入者が申請でき、

厚生年金は厚生年金の加入者が申請できるものです。

 

つまり厚生年金に入っている会社勤めの人は

基礎年金と厚生年金の両方に申請をできるというわけです。

 

ただ、先ほどもお伝えした通り、

アスペルガーの状態によって年金支給の有無が異なります。

 

そのため、生活状況によって

受給できないこともあります。

 

障害年金申請方法は初診日から

1年6カ月を経過してから行えます。

 

つまり、アスペルガーかなと病院に行ったら

すぐに申請できるものではないということです。

 

障害年金申請の流れは、

 

初診日

↓ 1年6カ月経過

障害者認定日

↓ 3カ月

診断書の作成

請求日

 

と言ったものになります。

 

アスペルガー症候群だからと言って

全ての人が障害年金申請が通るかは分かりません。

 

ただ、受給資格は

国民年金や厚生年金に加入していることが

大きな条件になります。

 

障害基礎年金の2級は年受給780,100円となります。

 

年金に加入していないことで

申請できないことがないように、

加入と納付だけは怠らないようにしましょう。

アスペルガー症候群で障害者認定されるには

アスペルガー症候群である場合に

専門機関で診断を受け、

条件にあてはまることで

障害者認定をしてもらえます。

 

障害者として認定されると

精神障害者保健福祉手帳」を

発行してもらえます。

 

いわゆる障害者認定手帳ですね。

 

この障害者認定手帳をもらえると

日常、特に金銭的に免除を受けられます。

 

アスペルガー症候群

働くことができないという方は

生活の負担を軽くするために

障害者認定手帳の申請を考えてみてはいかがでしょう。

 

アスペルガー症候群で障害者認定を受けるには

 

アスペルガー症候群

障害者の認定を受けるには

まず専門機関でアスペルガー症候群であることを

診断してもらう必要があります。

 

 

アスペルガー症候群であることが認定されると

精神障害者となるため

精神障害者保健福祉手帳を申請できるかもしれません。

 

精神障害者保健福祉手帳

全てのアスペルガー症候群が対象となるのではなく

手帳をもらうにはやはり条件があります。

 

まず、基本の条件として

「初診から6カ月以上経過していること」

これが第一条件となります。

 

次に、

日常生活と社会に制限があるときは3級

日常生活に著しく制限があるときは2級

日常生活が不可能なときは1級

というように

障害者として認定されるにも階級が

あります。

 

障害者認定は自治体によって基準が異なるようなので

もし認定を受けたいときは

専門機関に相談してみてください。

 

アスペルガー症候群の障害者認定手帳がもらえると

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障害者認定手帳がもらえると次のような免除等があります。

 

所得税、住民税などで障害者控除が受けられる

・キャリアの携帯会社で割引適応がある

・障害者用の求人に応募できる

・公共施設などの入館で割引きが受けられる

NHKの受信料が免除になる

・電車などの公共機関で割引が受けられる

・医療費の助成制度を受けられる自治体がある

 

など、多くの援助を受けられます。

 

制度は自治体によって違うようなので

こちらも合わせて確認してみてください。

 

アスペルガー症候群で生活が苦しいという方は

障害者認定を受けて

自治体の支援を活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

大人の発達障害の検査費用とは

大人になって発達障害に気がついた場合、

専門機関で診断したいということもあります。

 

大人の発達障害を診断できる病院は少ないので

はじめてのときは

自治体が運営している

発達障害支援センターで

相談をしてみると良いでしょう。

 

大人の発達障害の検査費用は

診断内容と期間など

受診する病院によって異なります。

 

大人の発達障害の検査費用

 

大人の発達障害の検査費用は、

保険が適用になり

全体で1万円前後というケースが多いようです。

 

診断内容は、

・問診

・発達検査

・脳波検査

MRI

などがあります。

 

検査は1日で終わることは少なく、

数日かけて何回か通院して発達障害の診断を行います。

 

発達障害の診断は子供のときでも

大人になってからでも

複数回に分けて慎重に診断が行われます。

 

初診では問診がメインになることが多く、

初診料+問診という形で

3000円前後の検査費用となるようです。

 

2回目移行には専門的な脳の検査や

テストなどを行い1000円~2000円前後の

検査費用となります。

 

費用は検査内容や回数によっても異なります。

 

自立支援医療制度という自治体の補助制度を

利用できれば

健康保険が3割負担から

1割負担となり

さらに医療費用を安くすることもできます。

 

大人の発達障害の検査について

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大人の発達障害の検査は

すぐに結果が出るものではないので

焦らないようにしましょう。

 

大人の発達障害に詳しい医療機関は少ないので

信用できない場合は、

途中でも病院を変えるようにしましょう。

 

意外と、発達障害に詳しいからと

自称名医という医師もいるので、

不安に思った時は

自治体の発達障害支援センターなどに

相談してみることをおすすめします。

 

大人になると検査費用などが特に気になってしまいます。

 

MRIなどの脳の検査と聞くと

高額になるのでは?と

ドキドキしてしまいます。

 

ただ、費用面だけでなく、

正しく発達障害を診断してもらう

ということがとても重要になります。

 

大人の発達障害

仕事や家庭など

人生の悩みにもつながることです。

 

検査費用の心配もありますが、

自分の症状と向き合える

専門機関を見つけてみてくださいね。

大人の発達障害を相談できる支援センターとは

大人になって発達障害を抱えている方は

相談できる支援センターを活用してみてください。

 

発達障害者が利用できる支援センターは

全国の自治体に配置されています。

 

発達障害者支援センター」と呼ばれ、

アスペルガー症候群などの発達障害

相談できます。

 

大人の発達障害を支援センターに相談したいとき

 

支援センターに大人の発達障害を相談したいときは

お住いの自治体の福祉支援サービスがある役所に

問い合わせてみましょう。

 

支援センターの利用は本人だけでなく

発達障害者に関わる家族などの関係者が

活用できます。

 

支援センターに相談できること

支援センターに相談できることは、

発達障害者との関わり方

発達障害の症状について

医療機関の相談

・生活の困りごと

・就労支援

などを聞けます。

 

大人の発達障害者は

仕事のトラブルで悩みを抱えやすくなるので

コミュニケーションの取り方などを

相談してみるのも良いですね。

 

また、大人の発達障害者は

就職できない、仕事ができないなどの

就労問題を抱えやすくなります。

 

大人の発達障害者向けに

障害があっても就職する方法や

ハローワークの使い方なども

支援センターでサポートしてもらえるようです。

 

大人の発達障害者は支援センターを利用すべき?

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大人の発達障害は日常に差支えがなければ

支援センターを利用しなくても大丈夫でしょう。

 

ただ、仕事を続けるのが難しい、

発達障害からうつ病などの2次障害を

引き起こしている可能性がある、

家族とコミュニケーションが取りづらい

など、生活に難しさを感じたときは

支援センターを利用してみてください。

 

支援センターで気になることを相談することで

生活のサポートをしてもらえたり、

必要であれば適切な医療機関を紹介してもらえます。

 

大人の発達障害を診てくれる専門機関は

個人で探すことが難しいと言われているので、

困ったときは自治体の発達障害支援センターに

問い合わせてみてくださいね。

 

アスペルガー症候群を診断するときに病院で大人が聞かれること

大人になってアスペルガー症候群

傾向があることに気がつくと

病院で診断を受けるときもあります。

 

アスペルガー症候群

大人になるほどに生きづらさを感じるので

仕事をはじめて自分が発達障害であった

ということに気づく方も少なくありません。

 

病院で診断を受けるときの心構えとして、

どんなことを聞かれるのか

チェックしておきましょう。

 

アスペルガー症候群の診断。病院で大人が聞かれること

 

大人になってアスペルガー症候群の診断を

病院で受けるときは、

次のことが答えられるように準備をしておきましょう。

 

・生活で気になっている精神および身体的症状

・いつ頃から症状が気になり始めたか

・そのきっかけはどんなことか

・身の回りに起こった変化はあるか

・仕事はどんなことをしているか

・仕事のトラブルはどんなものか

・職歴や勤務状態、環境について

・子供時代はどのように過ごしていたか

・家庭環境について

・他人とのコミュニケーションについて

 

病院では主にどのような環境で生活をしているか、

どのようなことに困難さを感じているか、

子どものときの様子はどうだったのか、

などに注目されて問診が行われるようです。

 

アスペルガー症候群の診断は

どのような症状を持っているかを

調べるため、

病院で直接伝えられるか心配な場合は

事前に伝えたいことを

紙などに書いておくと良いですね。

 

また、家族など自分をよく知る人に

同伴してもらえるときは 、

診断時に病院に一緒に行ってもらうと安心です。

 

大人であっても

適切に症状を伝えることが難しい

アスペルガー症候群なので、

正しく診断してもらうときには

このような工夫も必要です。

 

大人のアスペルガー症候群の診断持ち物

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アスペルガー症候群

診断が難しい障害とも言われています。

 

そのため、病院に行くときはできるだけ

判断がしやすいように

持ち物にも気を配ると良いでしょう。

 

大人のアスペルガー症候群の診断に

おすすめの持ち物は「母子手帳」です。

 

母子手帳は自分の幼少時代の記録が

かかれている1冊なので、

子供時代の様子を調べたいときに

役に立つ資料です。

 

大人になると母子手帳

病院に持って行く機会は減りますが、

アスペルガー症候群の診断では

必需品と言えるかもしれません。

 

大人のアスペルガー症候群

病院で診断したいという方は、

ぜひ持参してみてくださいね。

 

 

アスペルガー症候群の診断書をもらうメリット。診断は必要なのか

アスペルガー症候群だと分かった場合は、

診断書をもらう必要があるのか?

と考えてしまいます。

 

結論からお伝えすると、

アスペルガー症候群の診断書は

必ずしも必要ではありません。

 

さらに言えば、アスペルガー症候群

その診断自体も必ず必要というわけではありません。

 

ではどんな場合に

診断書が必要になるのでしょうか。

 

アスペルガー症候群が診断書をもらうメリット

 

アスペルガー症候群の人が診断書を持つことで

次のようなサポートを受けられるようになります。

 

・働き先からの発達障害による支援

ハローワークで障害者枠を使った就職や転職

障害者手帳の発行

障害年金の受給

 

アスペルガー症候群で診断書をもらうと、

勤め先に就業サポートを求めることができます。

 

原因の体調不良に悩まされている場合は

相談により就業時間を短くしてもらえたり、

発達障害によって仕事が難しい場合は

業務内容を変えてもらえたりできます。

 

また、障害者手帳をもらうことで

ハローワークで障害者枠で就職活動ができる、

症状の度合いによって

障害年金をもらえることもあります。

 

アスペルガー症候群の診断書が必要ない場合とは

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自分がアスペルガー症候群である場合は、

専門医の診断により診断書をもらえます。

 

ただ、誰でも診断書が必要というわけではありません。

 

障害者手帳が必要ない場合や

特に勤め先にサポートを求めないなど、

診断書を使う目的がないときは

わざわざ病院に行って「診断書ください」と

もらう必要はないのです。

 

アスペルガー症候群は診断も不要?

さらに、もし自分に

アスペルガー症候群の症状はあるが、

改善の必要性を感じていない

という方は、

診断自体も必要ではないのです。

 

病院で診断してもらうときは

自分の症状を改善したい、

病院に行くことで症状が治まるというときに

利用するものなので、

必要性を感じない場合は

病院に行かなくても良いのです。

 

アスペルガー症候群の診断書は必要なときにもらう

つまり、アスペルガー症候群の診断書は

それをもらうことで役立つ!

というときに発行してもらようにしましょう。

 

ただ、診断書はもらわなくても、

診断をしてもらうことは悪いことではありません。

 

自分の症状を知ることは、

アスペルガー症候群の改善にもつながります。

 

自分にどんな傾向があるのかを

確認しておくと良いですね。